神山貴彦 個展 Ladder boy
2020.02.08(土)〜 02.24(月)
Armbereich という単語がある。これはArm(腕)とBereich(領域)という二つの単語でできている。私はその時何気なく気になったので、授業の間に先生にその領域はどこまでをさすのだと質問した。そうすると先生は右腕の周りをぐるりともう片方の腕で指差し、この辺りだと言った。私は驚いて、そしたらKopfs(頭)bereich は?と尋ねると今度は頭の周りをなぞるように指差し、およそこの辺りだと言った。その後に、二つの単語でできているのならKörper(身体)Bereich は?ともう一度質問し、私は椅子から立ち上がって自分の右手で体の周りををぐるりと指差し、これでどうだと言った。先生はそんな言葉はないと授業を進めた。
神山は主に絵を通して活動しています。それは叙述と描写という表現そのものを時に大いに肯定し、時に大いに疑う訓練でもあり、それは見ること・見られることという常に何かと関係するこの世界における関係性を精査する時間でもあります。新たな神山のあをば荘における取り組みを是非ご高覧下さい。
神山貴彦 個展
Ladder boy
会期:2020年2月8日(土)~ 2020年2月24日(月・祝)
土・日・祝日のみ開場
15:00 – 21:00
オープニングパーティー:2020年2月8日(土)18:00〜21:00
会場:あをば荘
〒131-0044 東京都墨田区文花1-12-12
京成電鉄・都営浅草線・東京メトロ半蔵門線・東武スカイツリーライン押上駅から徒歩14 分
東武スカイツリーライン・東武亀戸線曳舟駅・京成押上線京成曳舟駅から徒歩16 分
東武鉄道亀戸線小村井駅徒歩9 分
神山貴彦 TAKAHIKO KAMIYAMA
1989 年福島県生まれ。東京藝術大学で絵画を主に学び、その後2 年間ドイツのミュンスターに滞在。現在、千葉・東京を拠点に活動。 これまでの展示に「KRNO.PLY」(mumei 東京2019)「EINFACH GERADEAUS」(Im Keller ミュンスター 2018)「#12 Post-Formalist Painting」(Statements 東京 2017)ほか。
コーディネート:藤林悠(あをば荘)