THE DOUBLE KISS すみだがわ キスするふたつ

作家の金藤みなみとあをば荘とのコラボレーション企画。 展覧会は金藤による展示、ゲストによるオープニングパーティやワークショップなどのエピソードピースから構成されています。ぜひ、お越しください。

☆追加開催決定!☆
《クロージングイブトーク あをば荘対談「クロージングのコンディション/closing eve talk show》×岸井大輔(劇作家)
11.9.(sat.)19:00- 1,000円
あえて2013年現在のアートの緻密なジャンル定義とジャンルが向かうものを考えることによって、より本作を味わい、ジャンルのねじれを考えつつ、
“終わり”の”コンディション”についてを話します。

|岸井大輔プロフィール

劇作家。
1995年より、他ジャンルで追求された創作方法による形式化が演劇でも可能かを問う作品を制作している。代表作『P』『potalive』『文』『東京の条件』。

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金藤みなみ×あをば荘|すみだがわ キスするふたつ

金藤は、「歩く」ことや「扮する」ことで場所を異化する作品を作ってきました。 しかし金藤の作品において存在するのは、その場所で「パフォーマンスを行う人」だけではありません。パフォーマンスは独立して存在するものではなく、場所と大きく関係しています。金藤のパフォーマンスを目撃した人にとってその場所は、金藤が去った後、新しいものとして見えてくるでしょう。金藤は「その場の空気や時間に色を付けていく人」かもしれません。

「人間が歩く時に、右足を前に出す動きを左足がコピーし、右足は左足をコピーする。」(作家コメント)
オリジナルなのは一歩目のみで、二歩目からはもうコピーでしかない。しかも、長い長い人間の歴史を考えると、そのオリジナルだと思っていた自分の一歩でさえコピーであるともいえるのです。

私たちの日常も同じです。その生活の最初のころこそ新鮮だったものの、段々と初めの体験のコピーとなり、当たり前の日常となっていきます。

小さいころ、どうして帰り道はあんなに楽しかったのでしょうか。それは私たちが、日常を異化する方法を―いつでも新しい一歩を踏み出す方法を―よく知っていたからかもしれません。 積み重なっていく日常もかけがえのないものですが、新鮮な気持ちを感じることも楽しいこと。 日常をちょっとブレさせる。日常からちょっと脇道へ逸れる。そんなわくわくした感覚を味わうことは、いつだってできるはず。

いつもとちょっとずれた日常へと入り込んでみませんか。

今回、墨田の川沿いを歩いた金藤がレディメイドとコピー装置を用いてその体験をあをば荘に再現します。展示空間の中でおきる、オリジナルなモノとそのコピーの共存が鑑賞者の感覚を揺さぶるでしょう。

|基本情報

会期:2013年9月21日(土)-11月10日(日)会期中の土日のみオープン 13:00~20:00(最終日は17:00まで) 入場無料
会場:あをば荘
ディレクター:岡野恵未子(あをば荘)

|ふたつのキス エピソードピース

《オープニングパーティ /the opening feast》×岡村飛龍(美・食倶楽部)  9.21(Sat) 18:00-(予約推奨)ワンドリンク
〈美・食倶楽部とは〉『五感全てで味わう』 をテーマ に、2011年に活動開始。 音響、平面芸術、ダンサー、プロダクトなど、様々なアー ティストとコラボレーションし、互いのアートが寄り添い、魅力を誘発しあい、五感全て が刺激される空間を目指し活動を続ける。

《古本再生ワークショップ /the workshop of book-remaking》×辻本直樹(Nichecraft) 10.27(Sun) 15:00-(要予約) 参加費500円、要文庫本持参
自宅にある文庫本を持ち寄って布張りのハードカバー本にリメイクします。
〈Nichecraftとは〉主に小劇場において小道具のオーダーメイド製作を活動 の軸とする「独立した個人スタッフの集合体」

《ディップグラス&3Dプリンターワークショップ /theworkshop of dip art and 3D printer》  11.2(Sat),11.3(Sun),11.9(Sat) 15:00-(要予約)参加費無料
隅田川沿いを歩き、ディップグラスで作品を作る参加型ワークショップ。
〈ディップ グラスとは〉ワイヤーで形を作り、ディップ液につけて、表面に膜を張るクラフトです。

ワークショップに参加ご希望の方は、以下のテンプレートであをば荘(info@awobasoh.com)までご連絡ください。

件名:「××日参加希望」
【お名前】
【ふりがな】
【メールアドレス】
【当日連絡がつく電話番号】

|金藤みなみプロフィール

『なくしものの消息』 金藤みなみは日本生まれのアーティストです。 主に何らかの事件に対し、その場所自体を浄化・解放させる作品を作ります。 人的解放ではなく、場所や物に対してのアクションを起こし、 場所や物を解放させ、「たたむ」ことが目的です。
※場所や物に対してのアクションを、金藤は「手当て」と呼びますが、 近年ははだしで歩くことによって道を浄化させる作品等も作り、 ほぼ「足当て」で良いのではないかという話もあります。

思想としてはFeminist,Unconscious Hypocrite,など。

1988  徳島に生まれる
2011 女子美術大学芸術学部絵画学科洋画専攻卒業
2011 弘益美術大学校短期交換留学(ソウル)
2013 多摩美術大学大学院美術研究科博士前期過程絵画専攻油画修了(oil painting/M.A.)

《展示》
2011 「光は光」 Ginza gallery Joshibi(東京)(個展)
2012「呼ぶ、呼ぶ、呼ぶ、」ターナーギャラリー(東京)(グループ展)
2013「黄金町車道ワーク」 mujikobo(神奈川)(個展)
2013 「ギグメンタ2013」HIGURE 17-15 cas(東京)(グループ展)

http://kinto.arttimes.info/